9月28日(土)上通同仁堂ホールにて「令和6年度てんかん学講座」を開催しました。
参加者は56名でした。
まず、体験談を、親の立場から1名、当事者の立場から1名発表していただきました。
次に、熊本大学病院脳神経外科の甲斐恵太郎先生に
「脳外科から見るてんかん―てんかんの診断と外科的治療について―」と題し、
ご講演いただきました。
まず、「てんかんとは」について、発作型分類を症例と当事者の話を交えながら
ご説明いただきました。
その後、手術が有効な発作について、治療選択のアルゴリズム・
迷走神経刺激療法(VNS)について等、具体的にわかりやすくお話しいただき、
皆さんメモを取りながら、熱心に受講されていました。
参加者の皆様に答えていただいたアンケートの一部を紹介いたします。
[体験談発表について]
〇たくさんの思いがあられるところを、かなりコンパクトにまとめていただいて、
内容がスッと入ってきました。とても良かったです。ありがとうございました。
〇当事者の方、保護者の方の想いを直接聞くことができ、本当に良かったです。
もっと知らなければならないと思いました。
〇当事者の方が就活の際にご苦労されたエピソードが印象深かったです。
[講演について]
〇かなり専門的な内容であったが、図やスライド、動画が含まれており、分かりやすかった。
外科的なアプローチがよく分かったため、薬剤的なアプローチも知りたいと思った。
〇発作を見かけた時の対応、救急車を呼ぶ目安、治療の目安など
日常生活を送るうえで重要なことも教えていただき、ありがとうございました。
〇知らないことがたくさん知れたので、時間があればまた聞きたいです。
[今後開催を希望する講演内容について]
〇薬剤的なアプローチについて
〇発作時の対応の実践
〇高齢者のてんかんについて
〇てんかんを持つ子供との関わり方
〇副作用について(長期服用の場合)
[自由にご意見をお書き下さい]
〇てんかんについて理解が深まったと感じました。発作にも様々なパターンがあり、
症例などももっと知っていく必要があると感じました。
〇てんかんを持つ生徒と関わっています。勉強になりました。
〇てんかんの治療方法の一つとして手術があることを今日初めて知ることができた。
たくさんご意見をお寄せ下さり、大変ありがたく思っております。
・音量が小さすぎてよく聞き取れなかった。
・会場が少し寒かった。
・スライドの文字が小さく見えづらいところがあった。
と貴重なご意見もいただきました。
お詫びを申し上げ、今後の会場設営の改善点として更に検討してまいります。
また、講演内容についてもご要望を参考にして、参加しやすく、
より魅力のある講座開催を目指してまいります。
「令和6年度てんかん学講座」にご参加いただき、ありがとうございました。