「令和7年度てんかん学講座」のご報告

 

8月3日(日)13時から、希望荘2階大ホールにて「令和7年度てんかん学講座」を開催いたしました。

開会まで「知っておきたい『てんかんの発作』」のDVDを上映し、少しずつ参加者が会場入りし、13時開会しました。

■講演①・・・小山光浩先生による「放課後等デイサービス、QUILLクラブの取り組み」

■講演②・・・久保田英幹先生による「てんかんの基礎と発作の介助」

のご講演をいただき、質疑応答後16時に閉会しました。

参加者は49名でした。

 

■講演①・・・小山光浩先生 「放課後等デイサービス、QUILLクラブの取り組み」

まず、理学療法士・合同会社グローアップ代表(放課後等デイサービス運営)の

小山光浩先生に「運動と脳活動・QUILL,クイルクラブの療育内容」を主なテーマとして

ご講演いただきました。

脳の発育について、右脳と左脳の発達の過程の違いや脳の成長に影響のあるものについて、

また、脳の発育に重要な周波数についてなど、興味深いお話でした。

 

続いて、先生の事業所の取り組みについてのお話では、活動の様子の動画がとてもわかりやすく、

トレーニングの参考になったと参加者からの感想が寄せられていました。

体幹トレーニングは脳環境を整えることに適していること、運動強度は強めの方が効果的であること、

家庭と放デイが協力し合い取り組んでいくことが必要と考えます、とのまとめがありました。

 

■講演②・・・久保田英幹先生 「てんかんの基礎と発作の介助」

次に、日本てんかん学会専門医、名誉会員・日本橋神経クリニック院長の久保田英幹先生に

「てんかんの基礎と発作の介助」について、ご講演いただきました。

まず、てんかんに罹患している人は100人に1人、治療中の患者さんは100万人いること。

てんかん発作とは、大脳のニューロン(神経細胞)の過剰なあるいは同期した異常行動により

もたらされる症状および徴候の一過性の発現であること。

のお話がありました。

そして、発作型分類(焦点発作・全般発作)の説明の後に、発作の介助について

お話がありました。

介助の基本や症状別の対応について、患者さん役としてステージに百崎謙先生(くまもと再春医療センター)が

登壇くださり、発作の実演をしてくださいました。

介助者役の久保田先生と患者さん役の百崎先生は息ぴったりで、参加者から、実演がとてもわかりやすく

勉強になった、職場でも活かしていきたいとの感想が寄せられました。

 

開催前の机や椅子を動かしての会場設営と、閉会後の撤収作業。

世話人と一緒になって講師の先生方もご協力くださいました。

ありがとうございました!!

みんなで作り上げた「てんかん学講座」は無事に終了いたしました。